2018.08.17
国産アボカドの美味しさを伝えたい
輸入品がほとんどで、国内での栽培は珍しいアボカドの栽培を行っているのが、宮崎市の横山果樹園の横山洋一さん。もともとはマンゴー農家として知られる横山果樹園ですが、洋一さんがアボカド栽培を始めて7年目になります。
「アボカドが大好きだから」という理由で始めたといいますが、国内での栽培は珍しく、独学で栽培方法や品種の研究を日々重ねています。「アボカドは世界一栄養価が高い果物です」と横山さん。ビタミンE、食物繊維、オレイン酸、カリウムなどが豊富で森のバターと呼ばれるほどで、クリーミーな口当たりが特徴です。
木の仕立て方は独学で習得。
スーパーなどでよく見かけるアボカドは熟すと黒くなるタイプのものですが、熟しても色が変わらないものなど世界中にアボカドの品種は3,000種近くもあります。こちらのアボカドハウスでは20種類以上のアボカドを育てています。細長いものや丸いものなど品種によって形や大きさ、味わいは様々。2017年は6品種が着果し、そのうちメインとなるのは4品種だそうです。2017年10月から宮崎ブーゲンビリア空港などで「ひなたプリンセス」という名前で販売を行いました。
今回見せてもらったのはピンカートンという品種。9月から収穫する。
珍しい大きなサイズのアボカド。
濃厚でクリーミーな味わい。旨みもたっぷり。
アボカド愛に溢れる横山洋一さん。
実がつくまでに約2年かかるアボカド。こちらでは実がついたら木に180~250日ならせておきます。木に長くならせておくことで、実は大きく、脂肪分も多くなり濃厚な味わいを楽しめるのです。
さらに、収穫してから20℃くらいのところにおいて1ヶ月ほど追熟させることも大切。冷蔵庫に入れると低音障害を起こしてしまうそうです。
「天ぷらにすると美味しい。また、オリーブオイルでさっと炒めてもいいですね」とおすすめの食べ方を教えてくれました。
今後は収穫できる量を増やし、多くの人に味わってほしいといいます。
横山果樹園
宮崎県宮崎市富吉2685
tel:0985-2965-5698