2018.06.25
自社ブランド肉を生産、提供
高台の風通しのいい場所にある牛舎で牛たちは健やかに過ごす。
宮崎県西都市茶臼原で3代続くサイトーファームでは、宮崎県内や九州各地から肉質、血統に優れた黒毛和牛の子牛を導入し、齊藤牛として全4カ所のファームで2,000頭を肥育しています。2010年に宮崎県で発生した口蹄疫により、当時飼育していた550頭を殺処分したという経験を乗り越え、経営を再開。その際に宮崎和牛齊藤牛というブランドを誕生させました。
茶臼原は気温が安定していて、水害がなく、畜産に適した土地。この地で牛の発育ステージに応じて、ビール粕、おから、トウモロコシ、大麦などを2週間寝かせて発酵熟成させた、独自に開発した飼料を、良質の牧草や稲ワラとバランスを見ながら与え、バランスの取れた霜降りと甘みのある柔らかい肉質の牛を育てています。
また、牛のストレスを軽減するため牛舎内外の環境を常に清潔に保っています。20~22ヶ月かけて、健やかに食べて寝ることを行う牛たち。独自飼料のおかげで腸内環境がよくなり、肉の味も向上するそうです。
2010年に発生した口蹄疫を乗り越え、齋藤牛の美味しさを発信している専務取締役の齊藤幸紀さん。
スタッフの愛情を受けている、人懐こい牛たち。
こちらでは生産だけでなく、精肉の加工、販売も行っています。
「私たちの育てた牛肉を多くの人に知ってもらいたい。そんな想いから直売所と焼肉店も展開しています」と専務取締役の齊藤幸紀さん。牧場の一角にある直売店では、カルビやモモなどの精肉、齊藤牛を使ったメンチカツ、コロッケ、ハンバーグも扱っており、人気があるそうです。焼肉店でも気軽に齊藤牛の味を堪能できます。つくり手の見える安心安全な牛肉として地元の方にも支持されています。
株式会社サイトーファーム
宮崎県西都市茶臼原1256-5
tel:0983-35-3710
https://www.saitoh-bokujyo.jp/