2018.04.16
くせのない鴨のおいしさ
60日飼育された土佐鴨。
高知市のビージーエム高知では、高知市に近い春野町と芸西村の2カ所の農場でチェリバレー種の合鴨を飼育し、自社の処理施設で加工までを一貫して行い、土佐鴨として生または冷蔵で出荷しています。チェリバレー種は肉用種に適しており、日本人の味覚に合うように改良されています。種鶏から孵化したヒナを仕入れ、繁忙期は約1万羽を飼育しています。飼育面積は1坪あたり10羽と広くとり、ストレスを与えない環境をつくっています。また、飲み水として水素還元水を与えているほか、タカキビを中心とした非遺伝子組み換えでPHF(ポストハーベストフリー:収穫後に農薬を使用していない農作物)の穀物飼料を与えることで、肉と皮の間の脂が白くなり、くさみのない肉に仕上がります。ぷりぷりとした食感と脂の質のよさが特徴です。
こちらでは年間45,000羽を出荷し、ロース、もも、ささみ、内臓類など、国産合鴨のおいしさを広く紹介しています。月曜から金曜まで毎日解体処理し、真空包装ですぐに出荷が可能な体制をとっているので、フレッシュな状態のまま全国に届けられます。溶けにくいシャーベット状の氷を作るスラリーアイス製氷システムを畜産業では全国で初めて導入し、処理後のドリップを最小限に抑えて、より衛生的に出荷することができるようになりました。
処理をしたばかりの土佐鴨。
代表取締役の若松和人さん。「肉のおいしさのため、飼料にもこだわっています」
鉄分やコラーゲン、不飽和脂肪酸が多く含まれているといわれ、栄養価の高い合鴨。国産の合鴨として、土佐鴨にますます注目が集まっています。代表取締役の若松和人さんは「土佐あかうしや土佐ジローなどに続く、高知特産の食材として土佐鴨を広めたいですね」と話します。
ロースやももは鴨鍋や塩焼きなど、砂肝やレバーなどの内臓類は唐揚げや串焼きなどで楽しめます。
くさみがなく、やわらかいロース。
レバーやハツなど内臓類も新鮮。
ビージーエム高知株式会社
高知県高知市北高見町281-2
tel:088-833-2020
http://www.bgmkochi.com/tosa/index.html