2018.02.19

千屋牛/岡山県新見市

日本最古の和牛のルーツをひくブランド牛

 


せりに出される子牛たち。

 

岡山県には5つの銘柄牛がありますが、そのなかの一つ、千屋牛(ちやぎゅう)は日本最古の蔓(つる)牛「竹の谷蔓」の系統をひく黒毛和種です。

蔓牛とは特に優れた和牛の系統群のことで、「竹の谷蔓」「周防蔓」「岩倉蔓」が日本3名蔓といわれます。「竹の谷蔓」は岡山県新見市で生まれ、最も古い歴史があります。体格、資質に優れ、繁殖能力も高いことから全国に広がり、和牛の礎となったそうです。

 

そんな「竹の谷蔓」の系統をひく千屋牛は、まさに和牛の中の和牛。飼育頭数が少なく、出荷量が限られているたえめ、幻の和牛ともいわれます。ほどよい霜降りと赤身が特徴で、牛肉本来の旨みがあり、和牛の中でも最高の肉質を誇ります。高梁川の清流が流れる自然豊かな新見市内で繁殖・肥育、一貫生産されたものか、岡山県下で生産された子牛を、新見市内で約18カ月間以上肥育されたものと定義されています。

授乳期は衛生的な牛舎で、健康に留意した環境で飼育され、肥育期間中は、指定の配合飼料と牧草、国産の稲わらを与えられます。古くからこの地に根付く生産者によって大切に育てられ、繁殖・肥育の一貫生産が行われています。

 

岡山県真庭市の総合家畜市場では、岡山和牛の子牛のせりが行われていました。将来、千屋牛として出荷されるかもしれない子牛たち。出生年月日、性別、母牛など子牛の情報は細かく開示され、せりにかけられていました。

 

 


約250頭が順々にせり会場へ。

 


電光掲示板に牛の情報や落札価格が映し出される。

 

 

千屋牛はやわらかく、旨みがたっぷりあり、口に入れるとジューシーな食感と豊かな香りが広がります。これぞ和牛本来の味といわれています。やわらかく、赤身と脂肪のバランスが取れたリブロースはステーキ、ローストビーフ、焼肉に、脂が適度な肩ロースはしゃぶしゃぶになど、部位ごとの味の違いをさまざまな料理で堪能することもできます。

 


千屋牛のロースト。

 

 

千屋牛振興会
岡山県新見市高尾2123
tel:0867-72-3079

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