2018.01.29
露地栽培で香りも味わいも豊かに
独特の香りや味わいがあり、タイなどのエスニック料理だけでなく幅広いジャンルの料理に使われているパクチー。パクチーファンも増え、国産パクチーの需要は高まっています。
岡山市のフォーナインでは岡山のブランド野菜、岡山パクチー(通称・岡パク)とフランス産のものを生産しています。好き嫌いがわかれる食材の一つといえますが、岡山パクチーはマイルドな味わいで、苦手な人も食べやすいと人気があるそうです。岡山では2000年から栽培が始まり、今や生産量は国内でもトップクラスになっています。
こちらでは水はけの良い、砂地の土壌でパクチーを育てています。種をまいてから45日ほどで収穫でき、一年を通して栽培できる野菜です。
露地栽培にこだわって生産している代表の小髙誠一郎さん。「露地栽培は雨に当たることもあり、栽培が大変ではありますが、いいえぐみや深い味わいが生まれます。こちらの土壌も合っていますね」と話します。
収穫されたパクチーを見せてもらうと、根っこも葉も立派で、生き生きとしてみずみずしく、元気な様子がよくわかります。
ぬかで堆肥を作ったり、土壌を熱で消毒する機械を作るなど、小髙さんはさまざまなアイデアを農業に生かしています。土壌のもつ力を整えることが、野菜の美味しさをアップすることにつながっているのです。香り豊かで甘味、旨みも持ち合わせた上質なパクチーの秘密がここにあります。
パクチーは葉や茎だけでなく根っこまで美味しく食べられる野菜。スープに入れたり、かき揚げにしたり、パクチーの独特の風味を余すことなく味わえます。国産の美味しいパクチーが手に入りやすくなったこともあり、パクチー人気はまだまだ衰えそうにありません。
株式会社フォーナイン
岡山市北区玉柏441-1
tel:086-229-3007
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株式会社フォーナイン小高千代子さん